戻る   タイトルへ   進む


 所変わって学内の商店街のとある店。
店を取り巻くように人が集まっている。
その店の中ではすさまじい光景が展開されていた。

 鋭角的な衣装をまとう二人の少女と、それを取り囲む十数人もの男達。

 …は、数分前の話

 現在は、二人の少女の回りに倒れ付した男たちの姿が広がっていた。

稜「いつにも増して張り合いが無かったですね…」

さつき「えっと…その…」

 ため息をつく黒赤色に包まれた少女と、おろおろする蒼い衣装に薙刀を持つ少女。
はやなと同じ「正義の味方部」の部員二人である。今し方、活動が終了したのだ。
片や、陸上部期待の新星こと「赤陽」九行稜、片や薙刀部がエースこと「蒼雷」雨宮さつき。
二人はソルセイバー、アークセイバーとして、商店街の店の1つを占拠した征服部を退治したのだ。

さつき「まさか、こんな結果になるなんて…」

稜「…まあ、確かに予想外でした」

 部活の前、二人(特にさつき)は緊張していた。最近味方部にかけられた「活動制限」の内容のせいだ。
しかし、蓋を開けてみれば恐らく最短記録ではないかというくらいの速度で活動は終了した。

原因は簡単。味方部への負荷であるはずの活動制限が、今回は征服部にダメージを与えてしまったのだ。
ダメージを受けてへろへろの部員たちは、二人のセイバーに退治…というか蹂躙された。
さつきは多少手加減をしているが、稜は完全に本気で全員を駆逐していった。

松田「…何故だぁぁぁぁ!!!」

新井「うぉぉぉぉ!!」

 そんな風にいい感じで吹っ飛ばされた今回の頭二人が盛大に号泣している。
それに呼応するかのように、他の部員達も泣きはじめた。

松田「はーちゃぁぁぁん……!」

 その叫びが今回の経緯を思いっきり物語っていた。ちなみに今回の活動制限は…

『ティンクルセイバー活動不可』

 味方部でも隔絶した実力を誇るティンクルセイバーが出れないという今回のハンデは、
想像を絶する苦戦を強いられること必死の厳しいものだった。

のだが…

松田「神は我々を見放したのか!!!」

 今回、征服部の活動は、ティンクルセイバーこと鈴鳴はやなファンクラブが中心となったものだったのである。
彼らは望んでいた。ティンクルセイバーが颯爽と現れ、自分達を成敗してくれることを。
そんな彼らの望みは活動制限によって心から砕かれ、そこに駆けつけた二人が全体を砕いたというわけだ。

稜「ま、終わったから戻るのですよ、さっちゃん」

さつき「え、あ、待ってください!稜さん!」

 経緯はともかく部活を終了させた二人は、部室へと戻るべく踵を返した。


戻る   タイトルへ   進む