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翔子「さて、行きますか」
二人と別れた後、翔子は科学部へ向かった。
翔子「あー、おったおった。あきちゃーん!」
途中、既に味方部部室に向かっている所だったのか、
あきと燈也を見つけた翔子は二人に声をかけた。
翔子「…?」
しかし、返事が無い。何だろうと近寄ってみると、
二人の他にもう一人、彼等と対峙する形で立っている者があった。
あき「こんな所で鉢合わせとはねぇ…」
稜「偶然とは面白いものです」
翔子「あー、赤陽ちゃん」
稜「どもです」
あき「…で、ボクたち急いでるんだけど。…といっても通してくれるわけも無いか…。」
稜「そですね」
翔子「そやけど、うちら4人相手には出来んやろ?」
稜「それもそですね。どうしたものですかね?」
あき「だから敵のボクらに言われてもね…。…んー、じゃあボクが残るよ」
燈也「御堂センパイ?!」
あき「九郎君たちは先に行って。ボクも終わったらすぐに後を追うから」
九郎「ですが…」
翔子「まあええやん。全員でフルボッコするのもアレやし。うちらは先にいこ」
翔子「赤陽ちゃんもそれでええ?」
稜「いいです。」
翔子「ほな、先行っとくわ、あきちゃん」
九郎「よろしくお願いしますね、御堂さん」
燈也「御堂センパイ、お気をつけて!」
あき「ん、また後で」
そういうと、3人は稜の脇を通り過ぎて部室へと向かっていった。
そして、残る稜とあきは、改めて対峙し合った。
稜「じゃ、はじめるです」
あき「いいよ。今回はかけっこじゃないけどさ」
稜「大丈夫です。どっちにしろ勝つのは稜なんで」
あき「むっ、言うねぇ…。でも、今回はボクが勝つから」
稜「…まあやってみればわかる事です」
それだけ言うと、稜は両手の籠手を弄り始めた。
稜「ソルセイバー、行くです」
次の瞬間、スタンデバイス「シャイニングハート」が起動する。
あき「WakeUp!(吹けよ!) 烈風!」
対応するかのように、あきのローラーブレードと鶴嘴が起動する。
お互いの武器を手に、改めて二人は対峙しあった。
鋭い掛け声が、誰も居ない道場に響く。
剣道部道場は本日は剣道部の活動が無いのか、居るのは男子星徒一人だけだった。
その星徒の名は武居和麻、「紅刃」の名を持つ剣道部の極星である。
以前、ティンクルセイバーとなったはやなに一撃を当てている凄腕の剣士で、
公には知られていないはやなの極星名を知る数少ない人間の一人だ。
しかし、はやなと戦ったことを気に病み、己が剣を鈍らせていた所に、
師匠であり先代極星の代表格、「紅連姫」不和久遠に諭され、己を取り戻した。
今は、鈍らせていた剣を磨き、以前より輝かせるべく修練を積んでいる。
和麻「…あれは。」
今日もいつものように剣道場で練習中だったのだが、
複数の見覚えがある者達が駆けていくのを見て、剣を止めていた。
和麻(確か征服部の。部室にでも帰る所か…)
そこまで考えて否定する。彼らの部室は逆方向のはず。
あれはどこかに向かっているのだ。そして、彼らが向かうところは…。
和麻(あの先には、前に自分が休んだ保健室が…。しかし、あそこは確か…)
そう、正義の味方部の部室だ。彼らはそこに何をしに行こうというのだろうか。
完全武装していた彼らの姿を見るに、穏やかな話ではないようだ。
しかも、先ほど放送で「ティンクルセイバー活動禁止」の制限が出ていた。
ティンクルセイバーこと銀星姫抜きで彼女らはあの人数を相手にするのか…。
和麻「侍は…刃を振るう大儀をこそ求めるもの…」
自らが信念とする言葉を呟く和麻。次の瞬間、和麻は駆け出していた。
行く先は彼らの向かう所、第4保健室 湊。誰も知らないところで1つの流れが起きていた…。
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