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東方紅魔郷 〜Embodiment of Scarlet Devil. & 東方妖々夢 〜Perfect Cherry Blossom. 二次創作 『桜花に染まりし魔方陣 〜Spellbinding Magic.』 Written By 雅[ELE]
ここのところ続いている吹雪は、おさまるどころか日々その勢力を増していた。 暦では既に五月に入っていたが、この吹雪の中では桜の花も咲くことは無い。 そしてなにより寒い。幻想郷の人間や妖怪が閉口しながら天を眺める日々の中、 幸いなことに紅魔館にはまだまだ暖があり、暖かい紅茶もあった。 肝心のメイドは席を外していたが。 フランドール「ああ、咲夜が外に遊びに行ってるから、私は退屈だわ。外は寒いし」 紅 美鈴   「遊びじゃないですよ、お嬢様。咲夜は幻想郷の春を取り戻す為に休暇を取ってるんです。 ・・・はい、暖かい紅茶です」 フランドール「珈琲は?」 美鈴    「紅茶を私はおすすめします(きっぱり)。そうだ、お嬢様も紅茶、作ってみません? 独自で茶葉をブレンドするんですよ」 フランドール「ん。どうせ暇だから、やってみようかしら」 そして十数分後・・・ フランドール「出来た・・・」 出来上がったのは薄い紅色の紅茶。水面にはひとつ、香草をあしらっている。 カップは紅茶の色が映えるように、白をチョイスした。 試しに美鈴と一緒に飲んでみたが、美鈴の茶葉の説明が良かったのか天が味方したのか、 味もなかなかに上出来だった。 美鈴    「そうそう、このブレンドの名前を決めてみましょう。 茶葉のブレンド主が自分で名前を付けるのが、紅茶の世界でのトレンドなんですよ」 フランドール「うーん・・・そうね」 フランドールは指で軽くカップを弾く。心地好い陶器の音色に、うっすらと水面が揺れた。 フランドール「・・・『495年の波紋』」 突如、紅魔館は弾幕の海に襲われた。 レミリア  「ふらんどぉぉぉるぅぅぅぅぅっ。いきなり紅魔館に雨の様な弾幕降らすなんてどういうこと!?」 フランドール「えーと・・・おとなしく遊びに行ってきま〜す(逃」 レミリア  「逃げるな〜〜!せめて事情くらい話しなさい!」  その夜、一人の悪魔は家を出た。手に折りたたみの日傘を持って。 という以前に折り畳みの日傘なんて世の中に在るかどうかも分からないが、 まぁ、紅魔館にはあるのだということにしておこう、現にあるのだから、仕方が無い。  と、その道中。宵闇に浮かぶ一匹の妖精と一匹の妖怪にフランドールは出会う。 チルノ   「吹雪には妖精が似合う」 ルーミア  「そして宵闇には妖怪が似合う」 フランドール「そして貴方達には弾幕が似合う」 チルノ   「あら悪魔の妹さん、何してるの?」 フランドール「ぷち家出」 ルーミア  「初めに言っておくけど、後が怖いから貴方を保護するわけにはいかないわ」 フランドール「なに、ちょっと私の暇を埋めてくれればいいのよ。少し遊びましょ」 チルノ   「んー、何して遊ぶの?」 フレンドール「『カゴメカゴメ』」  ああ、今日も幻想郷は、退屈だけはしないらしい。  一方、その遥か上空の彼方。 霊夢達一行は大きな結界の前に立っていた。 博霊 霊夢   「随分とデカい結界ね(^^;」 霧雨 魔理沙  「ああ、素人には解き方も分からないぜ」 十六夜 咲夜  「ということは、この先には絶対何かがあるってことね」 アリス    「それは、風上だからね」 橙      「桜も流れてきてるにゃん・・・う、調子が」 レティ    「そう、残念ながら私は入れない(春の)気配がするわ」 人間     『どうして付いてくる『のよ・・・』(「んだ・・・」) 妖      『そりゃ、私達も気にならないわけは無い、と』 と、そこへ遠方からフランドールともう一つの影。 フランドール 「みんな弾幕ごっこしましょ〜〜!」 リリーホワイト「はる〜、はるだよ〜。暖かいはるは如何かしら〜♪」 人間     『とっても怖いのが来た『わ』(「ぜ」) 霊夢     「取り合えず、ここに簡単な対妖怪用の結界を引いて、と」 魔理沙    「妖怪を結界に近づけさせない、と」 咲夜     「お嬢様の相手も省けて一石二鳥、と」  しかも防音効果までさりげに付いている。 簡易結界の向こうでは何やらごたごたしているが、敢えて無視すろのが妥当といえよう。 ルナサ    「そこで私達が出てくるって寸法さ」 メルラン   「そ、普通に登場出来て嬉しいわ」 リリカ    「まともに登場させられてるってことは、即ちページの都合って事なのよ姉さん達」 ルナサ    「何・・・はしょるなんて、許せないわ作者!」 メルラン   「私は異常な登場よりはこっちのほうがいいわ・・・」 リリカ    「なに、これからキメちゃえばいいのよ(^^」 騒霊三姉妹  『というわけで、我ら騒霊三姉妹!』  じゃーん。 と豪華に楽器付での見事な登場を果たすことが出来た騒霊三姉妹なのであった。 めでたしめでたし。 大丈夫、防音効果で幻想郷は酷く静かだ。その分妖怪どもが暴れてはいるが。 人間     『さ、目の前に在る結界の決壊、と』 騒霊三姉妹  『無視するかっ!』 ルナサ    「こうなったら・・・いくぞ妹!」 メルラン   「分かったわ姉さん」 リリカ    「少しでもページを多く使ってやる〜〜〜!」 騒霊三姉妹  『『霊車コンチェルトグロッソ 』!』 霊夢     「『二重結界』・・・と、これを平面にして、 片方を魔理沙、片方を咲夜にリンクさせて、っと」 魔理沙    「おお、新技だぜ」 咲夜     「作者のアレンジ癖、発動ね」 人間     『『人車コンチェルトグロッソ』!』  見事に弾け飛び落ちて行く三姉妹。まぁ、結界の主が霊夢なので仕方がないと諦めてくれw ルナサ    「やっぱしはしょられた〜〜」 メルラン   「登場キマった分だけオチが酷い〜〜」 リリカ    「第一あんた達、コンチェルトって言っておきながら、奏でてないじゃない〜〜」 騒霊三姉妹  『あぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・』  ぽてり、と先程霊夢が作っておいた簡易結界の上にダウン。 騒霊三姉妹  『熱いぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・・・・』 霊夢     「私達が奏でるまでも無いわ」 魔理沙    「既に十分五月蝿い」 咲夜     「五月といえば、結界の先が気になるわね」 霊夢     「それじゃ、決壊させますか。・・・えい」  ぱかり。いともあっさりと決壊する結界。 ルナサ    「所詮四面なのね」 メルラン   「道中やけに長い分だけボスが短く感じるのね」 リリカ    「折角のキャラ分岐もはしょられちゃったしね」 騒霊三姉妹  『きゅう・・・』 と、そこに フランドール 「私も連れてって〜〜(^^」 真ボスの気配。(マテ)気が付けば簡易結界の方は既に破られている。 咲夜     「仕方ない・・・お嬢様は私が説得するから、あんた達は先に結界の奥に急いで。 出来ることなら後を追うわ」 魔理沙    「流石に今、トンデモ悪魔を相手にするのだけは嫌だぜ」 霊夢     「ここは任せたわよ、後で『博霊神社でお花見出来る券』をあげるわ」  そして咲夜にこの場を任せ、一向は結界の先へと踏み込んだ。 目の前に何か大きなものが見えた。・・・天高く、とても巨大な階段だ。 気付けば、先程まで在った筈の上空ならではの気配が、今は嘘のように無くなっている。 それどころか、音や気配といったものがここは稀薄で、尚且つ霊の数がこれまでに比べて段違いに多い。 ・・・階段の先は、やはり黄泉の国なのであろうか。 それとも、現時点で既に黄泉の国へ入り込んでしまっている、ということなのであろうか・・・。 そんなことはともかく、 霊夢     「・・・とっても長い階段ね」 魔理沙    「ああ、雲海まで貫かんばかりの階段だな」 霊夢     「まったく、お花見どころじゃないわ」 魔理沙    「お花見券、俺にもくれよ」 霊夢     「黙って春を取り返せたらあげてもいいわ。っと・・・」  急に横にステップする霊夢。刹那、霊夢のいた場所の階段がすぱりと切断される。 もしもそれが刃物の仕業ならば、その切れ味、実に鋭利。 霊夢     「どうやら新手の登場みたいね」 妖夢     「そう。あなた達のなけなしの春を貰いに来たわ」 魔理沙    「なんだかまた妖しい奴だぜ。人間なんだか妖怪なんだか・・・」 妖夢     「正確には半々、よ」 霊夢     「微妙」 魔理沙    「中途半端」 妖夢     「くっ・・・斬るっ」  どうやら精神的なダメージでライフゲージは真っ紅らしく(苦笑)『天人の五衰』を発動する妖夢。 しかし・・・心技体の揃わない剣術など、一行の敵ではない。すいすい、と躱し切る。 妖夢     「・・・ちっ、ちょろちょろとっ」 霊夢     「例え避けなかったとしても、そんな曇った剣じゃ、私の結界は斬れないわ」 魔理沙    「剣だけ一人歩きしてるぜ、今のあんたの状態」 妖夢     「・・・ええぃ、かくなる上は!」  さ〜っと階段を上がって消えていく妖夢。俗に言う『戦略的転身』である。 要は逃げた、ということと同義。きっと音楽がロックになりきれなかったからだろう(ぇ)。 更に突っ込んでおくと、精神ダメージのみでの勝利=ノーショットクリアだったりもするのは内緒。 魔理沙    「さ、追っかけるぜ」 霊夢     「ごめん、先に行ってて」 魔理沙    「ん?トイレでもいくのか?」 霊夢     「違うわよ・・・追っ手が来てる、そこ」 霊夢の指差す方向は頭上。その頭上には、紅き月。 幼いにしては495年以上は軽く生きている吸血鬼。そう、それは夏の再来。 魔理沙    「姉妹そろって俺はパス」 霊夢     「はいはい。お花見券欲しかったら親玉やっつけてきてね」 レミリア   「フランドールはどこ?」 霊夢     「あんたの足元」 レミリア   「・・・紅魔館での仕打ちはただじゃ置かないわ・・・」 霊夢     「何があったんだか(^^;」 ため息混じりに霊夢。階段の遥か下には微かに悪魔の妹の姿が。 どうやら姉妹対決に発展しそうな(つまり放っておいてもよさそうな)空気なのだが・・・ 霊夢     「やっぱりこの姉妹が激突すると誰かが結界でも張っておかないと周囲に 影響しそうだから、ここに留まっておくわ(^^;」 魔理沙    「大丈夫、お花見券は必ず貰うぜ」 霊夢     「はいはい、任せたわよ」  そうして魔理沙は一人、階段に沿って先へと進んでいった。 雪に染まりし幻想卿 ―White & Silver. 漆黒を越え空を越え ―Black. 頬に触れるは桜の花弁 ―Pink. 辿り着きしは黄泉の国 ―Dark.→Bright. 朝も輝く紅き月 ―Scarlet. 霊夢     「本当、退屈だけには縁が無いわ」 そうして霊夢は一人、階段に沿って結界を張り巡らし始めた。  幻想卿の中で、例外的に桜が満開になっている場所が、一つだけ存在する。 『咎重き 桜の花の 黄泉の国 生きては見えず 死しても見れず』 ある神社の神主がそう歌ったように、並みの者では辿り着くことを許されぬ黄泉の国。 その満開の桜の中を、魔理沙は真っ直ぐに飛んでいた。 魔理沙    「なるほど。幻想郷の春、ここに集まれり。って感じだな」 妖夢     「ここは白玉楼。それに、まだ満開にはあと一歩足りない。あなたの春も全て根こそぎ頂くわ」 魔理沙    「あんたは黙ってつくしでも根こそぎ採ってるのがお似合いだぜ(^^」 妖夢     「ふ、既に精神統一は済んでいる、心理戦だけで勝たせないわ」 魔理沙    「魔力でも勝てばいいんだな」  空気が変わる。そこに集まる魔力の量、甚大にして膨大。 妖夢     「大人しく春をよこしなさい・・・『一心無量劫』」 魔理沙    「そんなに桜の下で眠りたいのか?『マスタースパーク』」  激しい力のぶつかり合い。その中で、徐々に弾幕は光に押し潰された。 そもそも、光と弾幕とでは、圧倒的な質量差が伴う。今の一瞬でそれが明らかになった。 まぁ、ここは幻想郷、光の波を押しつぶす弾幕も、存在くらいはするかもしれないが。 (それを使える人や妖は、存在さえもないかもしれない。 否、居たとしても存在を結界で消してのんびりなどしているであろう故、存在は無いようなものだろう)  やがて光の滝から出てくるのは、もはや煙も出ない妖夢。 妖夢     「ううぅ、半人半妖だから弱いのかしら・・・」 魔理沙    「安心しな。俺ら人間が強くなりすぎただけだ。妖でも人でも変わりゃしない。 むしろ人であるあんたなら、今後もっと強くなれるかも知れないぜ。・・・でも、中途半端だし」 妖夢     「結果的に中途半端なのを理由にしてるじゃない・・・ いいわ、お嬢様は完全な妖、あなたには勝てる相手じゃないわ」 魔理沙    「俺は完全な妖を今までどれだけ潰してきたことか・・・」 妖夢     「・・・兎に角、あなたの春の強奪劇も、ここでおしまいよ」 魔理沙    「強奪してるのはそっちだろ。せめて奪還劇にして欲しいもんだ。でなきゃ読者のファンが増えない」 ???    「読者もファンもあなたのなけなしの春も、全て私に強奪させなさい」 魔理沙    「誰だ?」 ???    「大丈夫、罪は一度起こしてしまえば、何度でも開き直って罪を重ねることが可能なのよ」 魔理沙    「開き直るな、大量強奪犯」 ???    「その上私は殺人まで犯してしまうのね(泣」 魔理沙    「なに、安心しな。あんたには幻想郷の人間は殺せない。 もし殺せたとしても、あんたみたいに亡霊になるだけだ、その存在は殺せない」  えーっと・・・取りあえず言っておくと、今目の前にいる亡霊、あれが今回の幻想郷の 春強奪事件の主犯格、西行事幽々子である。おい霧雨魔理沙、勝手に話を進められるとい ろいろと地の分が困るって事、分かってないのか? 幽々子    「兎に角、私はこの西行妖を満開にしたいの。 今まで私は一度もこの妖怪桜が満開になったのを見たことが無いの。 それに、ある文献によれば、満開になった暁には、封印された何かが復活するの」 魔理沙    「封印か・・・面白そうだな。俺の春、貸してやろうか?」 幽々子    「うーん、私って、見かけによらず実力主義だから」  言って、構える(構えるようには見えないが、恐らく不動の構だろう)幽々子。 やはり弾幕ごっこになってしまうのがお約束ってものなんでしょうか。 魔理沙    「なるほど、私があんたを倒しても、あんたの春でこの桜は満開になる、と。面白い、始めようぜ」  弾幕の花は、今こそと咲き開いた。 幽々子    「『リポジトリ・オブ・ヒロカワ』、見切れて?」 魔理沙    「唯の自機狙い弾でここまで追い詰められるとはな・・・『ノンディレクショナルレーザー』」 飛び交うは光と蝶。そして一人の人間と一匹の妖。 妖夢     「ああっ!光も蝶も桜に当たる〜〜〜っ(泣」  その角には一人で光と蝶を桜に当たる寸前で全て切り捨てる妖夢。 って、光を斬るなんぞ、成長したなぁ妖夢(しみぢみ)。煙も出ないんじゃなかったんかい。 幽々子    「やるわね・・・これぞ最後、『完全なる黒染の桜』。避けきってみなさい、出来るものなら」 魔理沙    「残念ながらエクステンドしまくってるから、避ける気無いぜ、『スターダストレヴァリエ』」 圧倒的な火力同士のぶつかり合い、それは壮絶にして互角。 埒が明かないとはこういうことを指して言うのか。 幽々子    「ふふ、互いに限界かしら?ならば妖夢の力を借りて私が勝たせてもらうわ」 魔理沙    「残念、そうは行かないぜ。何のための『小説』だ? せめてオリジナル技の一つでもそちらから出して欲しかったぜ」  言って魔理沙は符を一つ。色も違えば形も違う、それは完全なイレギュラーにして結界。 魔理沙    「そして・・・春っていうのはな、こう楽しむんだ」  突如として舞い散る桜の花弁が、魔理沙を中心とした地に集まる。 それは次第に一つの魔方陣を形成、同時に魔理沙の魔力も急激に増加する。 幽々子    「例え何であろうと、耐え凌いであげるわ。『極彩蝶の魔結界』」 幽々子は防御に徹したのか、周囲を飛び交う蝶を身の周りに集める。 それは儚くして強靭な結界として術者を固める。・・・最強の矛と最強の盾は今ここに集った。 魔理沙    「押し潰せ・・・『魅了の魔』」  魔理沙は天を見上げた。そこには暗き闇を埋め尽くす一発の弾丸。 桜の魔方陣と隕石の、それはたった一瞬の魅了。そして、一瞬の魅了は死を齎す。 幽々子    「なっ・・・」 隕石は真下に降下し、魔方陣へと激突した。それは桜花の魔方陣が引き寄せた、奇跡の軌跡。 魔理沙    「ちなみにそれ、対衝撃結界でもあるぜ。隕石が落ちても壊れない」 ならば破砕されるのは隕石の側。 砕け散ったそれは無数の弾丸へと変貌し、幽々子の脆くなった結界へと四方八方から降り注いだ・・・。 ・・・桜花に染まりし魔方陣がうっすらと消失した後、そこには気絶する幽々子の姿が あった。どうやら極彩蝶の魔結界といえども、最強の盾には成り得なかったらしい。 魔理沙    「ま、二秒もしたら起きるだろ。それよりも、気になるのはこっちの西行妖って桜の方だぜ」  夜空にうっすらと浮かぶ妖怪桜、そこには既に開花の兆しが見て取れた。 今こそ、その黒染の桜が咲き誇るのだ。 ただし、その桜を見ることが出来る者は限られているように見える。 何故なら様々な蝶と光を発しながら、この桜は開花するのである。 並みの人間や妖では、被弾してしまう。 ・・・まぁ、そんなことは魔理沙にとっては何の障害でもなかったのだが。 一分咲き、三分咲き、五分咲き、八分咲き・・・まだまだ花は咲き誇る。 魔理沙    「さぁ、そろそろ満開か?」  と、そこに悲劇の来客は現れる。 フランドール 「さぁ出たな妖怪桜っ!れーぶぁていんっ」  ぐわし。炎剣はいまだ花の付いていない枝を無残にも焼き斬った・・・。これで、事実上の満開は、無い。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。  腑抜けた顔になってしまった魔理沙。まぁ、無理も無い。それに、二秒で元に戻ることだろう(無責任)。 魔理沙    「折角の満開が・・・」 フランドール 「どったの?煙も出ない?」 魔理沙    「だから悪魔は嫌いなんだ・・・」 霊夢     「ごめんフランドールに逃げられた・・・あら、黒い桜ね。ちょっと端っこ燻ってるけど」 咲夜     「そうそう、春度っての、幻想郷の方にも戻ってきてるわよ。 霧雨魔理沙が黒幕倒してくれたんでしょ?」 魔理沙    「ああ、取りあえずお花見券は確定だぜ。で、レミィは?」 レミリア   「レミィって馴れ馴れしく呼ばないで欲しいわ」 魔理沙    「ちょっと背中の羽が焦げてるな・・・やられたか」 レミリア   「やられたわ。徹底的に」 魔理沙    「今度博麗神社で仇討ちしよう」 レミリア   「むかつく妹ですがよろしくお願いします」 フランドール 「悪魔の妹ですがよろしくお願いします」  何故か霊夢に頭を下げる二人。 霊夢     「博麗神社ってのは勘弁して・・・(^^;」 レミリア   「そうそう、あそこに落ちてる死人と半死人、何?」 魔理沙    「大量強奪犯」 霊夢     「ついでに殺人未遂」 咲夜     「精神の脆弱な剣士と、どうみてもその親玉。四文字で言い換えると、くろまく」 幽々子    「十秒も気絶させられたわ・・・」 魔理沙    「それは重病だな」 妖夢     「あんたの所為だっ!」 レミリア   「ねぇ、吸ってもいい?」 フランドール 「そういえばお腹空いたわ姉さん」 吸血鬼    『吸っていい?』 妖夢     「寄るな!寄ると斬るぞ!」  妖夢、いろいろあってもはや半狂乱。 しかしよく桜を傷一つ付けずに守りきれたものですなぁ・・・w  肝心の本人に自覚が無いのが大きな欠点ですが。 レミリア   「なに、完全な妖に成れるわ」 妖夢     「完全な妖・・・(ごくり」 フランドール 「そうそう、完全な死人(^^」 妖夢     「やっぱし寄るなぁっ!」 霊夢     「取りあえず、幻想郷に戻りましょ」 咲夜     「そうね、お仕事はすんだもの」 魔理沙    「お花見が楽しみだぜ」 霊夢     「言っとくけど、暴れるのは厳禁よ」 幽々子    「う〜ん、満開には至らなかったわね・・・」 妖夢     「あの、それに関してはお嬢様、古い文献があったのですが・・・(ごにょごにょ」 幽々子    「・・・なんでそれを早く言わなかったの!!?」 妖夢     「わわ、蝶をぶつけないで下さいお嬢様ぁぁぁ・・・」 やがて、人の子と妖怪達は幻想郷へと戻った。 春満開の世界を想像しながらの飛行はなかなかに楽しげなものだった。 そして、再び幻想郷にはいろいろありまくりの日常が訪れるのである。  しかし忘れてはいないだろうか? まだ、常世と現世を繋ぐ結界は、未だ決壊したままであるということを・・・。                                  All Over・・・? ============================================
あとがき
ども、雅[ELE]です。初めましての人は初めまして。 そうでない人は、よくもまぁ私の作品なんぞに手を付けようなんて思いましたね(−w−; 今回は、東方SS、桜花に染まりし魔方陣を手にとって下さって、本当にありがとう御座います。 まず初めに言っておきますが、この作品は、上海アリス幻楽団様の同人STG, 東方紅魔郷とその続編、東方妖々夢の二次創作となっております。 あと、まだ東方妖々夢をやっていない方は、閲覧するのは控えたほうがいいかな、と思います。 (そもそもやった後でないと面白みがないし) そして、この作品は、小説である前に結界である。(大嘘w 皆さん、妖々夢はクリア出来ましたか? 難易度は紅魔郷よりも下がっている様なのですが、私にとってはこちらの方がパターン化が難しい様に思われます。 とはいっても、Extraは入手初日、Phantasmはそれから四日後(計五日間)でクリアしましたがw  ごめんなさい攻略早すぎと自分でも思いましたw  でも、攻略早いって言っても、他人のリプレイみたりとか、 攻略読んだりとかは全くやってないんですよ。あくまで自力です。 (一応、体験版スコトラで四位になれましたし: 夏休み大学いってデータ送信できれば三位だったのになぁ、などと苦笑してみるw) まぁ、自力でここまで来れたのは嬉しいですね。弾幕結界見たときは正直引きましたけど(−w−; 小説も「Phantasmクリアするまではおあずけっ!」と枷をはめていた分、うずうずしてましたよ・・・。 まぁ、うずうずした分ネタは膨らみましたが。 (フランドールが鬼の様に追っかけてくるのはその一例です: BGMを付けて読んだ人は、フランドールが出るとこだけ音楽を規定のものから 『U.N.オーエンは彼女なのか?』に変えて読んでみるとなお楽しめますw) 前回よりも読みやすくなっているのも分かりましたでしょうか? 描写は相変わらず足りてはいないですが、東方には余り必要ないので(ぇ ちなみに、霊夢が結界を張る手前の一説は、即興です。 こう見えても私、元文芸部に所属してましたからね。 俳句の練習はしたこと無いけど、語呂合わせは好きなんですよね。 『紅き妖しき夢 〜Scarlet Dream.』『桜花に染まりし魔方陣 〜Spellbinding Magic.』と、 私の書く東方SSも二作目。メインキャラも霊夢、魔理沙と変更しています。 (ちなみに今回のサブ題の意味は魅了の魔法、です。桜の魔方陣に目を奪われていると、 上から落ちてくる隕石に対応が間に合わない、そんな東方弾幕な内容になっています) ・・・ん?咲夜は・・・?と気になる方も多いことでしょう。 それに、まだまだすきま妖怪やその式、さらにその式も登場していませんし。 まぁ、皆さんの考えは良く分かります。それは私だって同じ気持ちですので。 まぁ、某掲示板ではそれについて一つの回答を既に公表(?)してしまいましたので、請う御期待(ぉ あれ・・・そういえば一人足りないような・・・。 パチュリー「そうそう、解説のコーナーで一人出番を待ち続ける切ない知識娘ね・・・」 あれ?今回、他のSTGのネタは出してないから、解説はないんだよパチェ? パチュリー「はっ・・・!そんな、本編で出れない分私のページはここで用意されてると思っていたのに!!」 残念。君の出番は次回だ。(あ、言っちゃったよw パチュリー「死にたく無ければ本編の代わりに、ページは確保しておくことね」 ああ、次回作は確定の模様です・・・(ガクブル パチュリー「それと、曲がり角と日陰には・・・」 も、勿論気をつけます(ビクビク  あと、今回はギャグもいい感じかと思います。次回作は更に。 それはもう弾けます、覚悟しておいてくださいw (目指せ笑いのPhantasm)  ちなみに魔理沙本人のギャグが薄かったのは、オリジナルスペルカード案を引き立たせる為です。 まぁ、次回作ではその分笑わせてあげるのでいいでしょう?(オイ でも良く考えるとシリアスも薄いなぁ・・・(苦笑  今回は会話文の書き方を変更したためか、かなりおかしなバグがワード内で起こってます。 改行に大きく影響するするみたいですが、心当たりのある方は解決策を教えて頂けたら幸 いです。改行せずに次の行まで文章が続くと始点がおかしくなるバグ(?)ですね。 さて、東方SSを読んで、雅の小説に興味を持ってしまった、という救われない方には、 おなじく私の作品であるROのSSの方もプッシュしておきます。出来れば読んでね。 そうそう、感想とか頂けたら嬉しいです〜>< あて先はこちら        arvinalanarchbolt817@hotmail.com ウイルスレターはやめてね(ぉ ちなみにチャットも可能なので、 暇な方や東方やSTGの話題で盛り上がってみたい方は是非登録なんてやってみては如何かしら(ぉ 最後に、今回もお世話になるProminenceのサイト管理人:フレアさん、 素敵な東方作品とその世界を構築していらっしゃる神主:ZUNさん (Phクリアした時は真っ先にキャラ設定に飛びつかせていただきました)、 そしてこの作品を読んでくださる読者の方々、本当にありがとう御座います。 では、次の作品でもお会い出来れば幸いです。                                   2003.9/21.□雅 BGM(ネタの構築中に聞いてた曲も含む) ・東方妖々夢のWAVE/MIDI音源曲(ZUNさん、素晴らしいですw) ・BATTLEGAREGGA SOUNDTRACK ・PSYVARIAR SOUNDTRACK ・PACAPACAPASSIONSPECIAL SOUNDTRACK ・青い花(アーティスト:姫神)                  等 ・・・ああ、挿絵さんでもこないかな〜w 挿絵用の展開を良く狙ってるだけに、挿絵欲しいですねぇ(苦笑 自作なんて、拙くって不可能ですしねw しゅーん。