戻る   タイトルへ   進む



 レミリアが遠野家でくつろいでいる頃…

「お嬢様は何処へ行ったの?!」

 紅魔館のメイド十六夜咲夜は、必死にレミリアを探していた。
しかし、レミリアの部屋どころか館にも居なかった為、咲夜は外へ探しに出た。

「お嬢様がよく行く所と言えば…あそこよね」

 以前館に殴り込みをかけてきた巫女の家を思い浮かべているうちに、
その場所である博麗神社へと辿り着いていた。

「…暫く見ない間に変わったわね」

 神社では、幽霊が元気に飛び回っていた。
それがレミリアが仕掛けたものである事は、咲夜が知る由もなかった。
 ちょっかいをかけてくる幽霊を消しながら神社に入ると、そこに張り紙があった。

『結界見てくるわ』

 それを見た咲夜は、以前結界の件で行った場所に行ってみた。




「また鬱陶しいのが来たわねぇ」

「なんか用?」

 非常に失礼な言葉で咲夜を迎えたのは、結界修復中の妖怪「八雲 紫」だった。
そして、それを手伝っているようで、ただちょっかいをかけているだけの「博麗 霊夢」。

「お嬢様を知らない?」

「結界の外に誰かが出た気がする」

「そうだったかしら?」

「それくらい気づけ…」

「とりあえず、そこをどいて」

 それを聞いた咲夜は、追いかけるべく結界を抜けようとする。
対して、立ちはだかる霊夢。

「何のために修復してると思ってるの?」

「いいからどきなさい…」

 次の瞬間、紫と霊夢の動きが止まる。いや、咲夜以外の全てのモノの動きが。
時を止める咲夜の特殊能力が発動したのだ。

「夜までに帰らないと…」

 見たところ、結界は殆ど修復されている。
このままだと、すぐに修復は終わって行き来できなくなる。
 何より、ご飯(血液)は用意したまま置いてある為、
このままだとせっかく手に入れたレア物(AB型Rh-)が痛んでしまう。

「早くしないといけないみたいね」

 止まっている二人の横を悠々と通り抜け、咲夜は外に出た。
そして暫くして…

「どれくらいで終わる?」

「後数時間くらいと思うわ」

「早く帰って来いよ〜」

 結界の外に声をかけたあと(無論届かない)、二人は作業に戻った。


戻る   タイトルへ   進む